・知育っていうけど何をすればよいんだろう?
・幼児期にしておいた方がいいことってなに?
幼児期に一番のおすすめ知育と言えば散歩です。
え?散歩!?って思いませんか。
育児書をたくさん読んでいると大抵の本に書かれているのが「外遊び」の重要性です。
現在は生活が便利になった分、体を動かす機会が少なくなりがちなんですね。
自然の中で走り回ったりできる環境がすぐ近くにあればよいかもしれませんが、なかなか小さなお子さんが気にせず遊びまわれるところというは難しいのではないでしょうか。
そこでおすすめなのが歩くこと。
- 歩くことで得られる効果
- 子供が賢くなる散歩の仕方
- たくさん歩くためのコツ
我が家もたくさん散歩して、体力がある子どもに育っています。
この記事では300冊以上の育児系書籍を読んだ保育士である筆者が散歩のコツをご紹介します。
幼児期にたくさん歩くことで得られる4つの効果
散歩の効果
- 体力がつく
- 運動神経が鍛えられる
- 脳が活性化する
- 生活のリズムが整う
①体力がつく
体力の重要性
文部科学省によると子どもの運動能力の低下は昭和60年以降頃からほぼすべての体力テストの項目で急激な低下が認められています。
参考資料:子どもの体力向上のための総合的な方策について(答申)
実は勉強にも体力が必要なのは知っていましたか?
保育園・幼稚園への通園は車や自転車、バスの方が多いのではないでしょうか。
歩ける距離であったとしても、朝の忙しさから自転車を使ったりしがちですよね。
小学生になると登校は歩いて通う方が多いと思います。
体力のない小学生にありがちなこと
- 重いランドセルを背負って登校するだけで疲れる
- 疲れて先生の話が入ってこない
- 帰宅後は集中力がなくだらだらして宿題が終わらない
疲れてしまって学校へ行くのがしんどいお子さんもいたりします。
幼児期に体力をつけておくのはこれから勉強する上でとても大切なこと
体力は急にはつかないので、幼児期から体力をつけることが重要なんです。
②運動神経が鍛えられる
散歩をしていると、水たまりを飛び越えたり階段を上り下りしたり。
③脳が活性化する
「歩く」というと足を使って動いているわけではありません。
- 目で新しいものを見る
- 耳て様々な音を聞く
- 鼻で匂いを感じる
- 皮膚で様々な刺激を受ける
- 感じたことを口で話す
こういった新たな刺激や五感を使うことで、脳は活性化されます。
さらに歩くことで血流がよくなので脳にも十分な酸素がいきわたります。
④生活のリズムが整う
子どもと過ごす1日のスケジュールの中に散歩を組み込むことで生活のリズムができます。
なかなかお子さんが寝ないと悩んでいる方にもおすすめなのがお散歩
公園で遊ぶよりも、散歩の方が多くの刺激があるので疲れます。
散歩している時
- 車や自転車に気をつけたり
- 道が凹凸していたり
- 歩いていると景色が変わっていく
- 鳥の声やサイレンの音がしたり
- お店の前ではいい匂いしたり
- お花や虫を見たり
- 時に話しかけられたりすることもある
公園で遊んいでる時に気をつけることは道よりも少ないと思います。
つい公園だと見守っているだけになりがちになりませんか。
お子さんへの語りかけも歩きながらの方がしやすいですよね。
大人が頭を使うと疲れるのと一緒ですね。
散歩に出かけた後におすすめなのがお昼寝タイム
体力があるとお昼寝も減ってくるかと思いますが、お昼寝しなくなれば夜寝るのが早くなります。
そうすることで生活のリズムも整っていきますよ。
歩けるようになったら散歩をしよう
子どもが立った瞬間。
嬉しくて感動しますよね。
お子さんがよちよち歩きができるようになったらできるだけ自分で歩くようにすると体力もついて歩ける子になります。
私は娘が小さい頃近所へ出かけるとき、なるべく歩いて出かけるようにしていました。
2歳の頃には3~4km歩くこともあったよ
小さい頃からの歩く習慣が体力もつき好成績に繋がったよ
ベビーカーはおいてお散歩しよう
ベビーカーは親のペースで移動できるし、荷物も入れられて便利ですよね。
だけどお散歩の時にベビーカーを使ってしまうのはもったいない!
時間に追われてないときはベビーカーをおいてお散歩できるといいですね
どのくらい歩けばいい?
1歳は1km、2歳は2km、3歳は3kmという感じね
そして、そんなに歩くの!?と思った方も大丈夫。
歩き初めてからしばらくは距離を意識するのではなく、歩くことを意識するといいですよ
初めはこんな感じでOK
- 家の外を少し歩いてみる
- 公園の中を歩いてみる
- お店の中を歩いてみる
お子さんのペースに合わせて歩いていきましょう
歩くことを増やすと歩ける距離もだんだん増えていくよ
散歩に必要なものは?
散歩に必要なものといえばこれだけ。
散歩に必要なもの
- 飲みもの
- おやつ(あってもなくても)
- 抱っこ紐(歩きはじめの頃はあると安心ですね)
- 歩きやすい靴
長時間でなければおむつもいらないかと思います。
お子さんの年齢と歩ける距離で判断してね
長時間歩く時はなるべく運動靴が怪我もしにくいのでおすすめです。
お気に入りの靴や長靴しか履きたがらない時期もあったりするのでそのへんは臨機応変に対応しましょう
親も手ぶらの方が何かあった時に手助けできるのでリュックやショルダーバッグを使用すると安心ですね。
子どもが賢くなる散歩の仕方
賢くなる散歩の仕方のポイントは4つ。
子どもが賢くなる散歩の仕方
- 色んなところを歩こう
- たくさん脱線しよう
- 散歩しながら声がけしよう
- 散歩の時間帯を変えてみよう
①色んなところを歩こう
歩こう 歩こう 私は元気
『さんぽ』 作詞:中川李枝子
歩くの大好き どんどんいこう
坂道 トンネル 草っぱら
一本橋に でこぼこ砂利道
くもの巣くぐって下り道♪
『となりのトトロ』の『さんぽ』の一節です。
お子さんも大好きな曲なんではないでしょうか。
この歌には散歩の極意が詰まっているんです。私は子どもと一緒に散歩しながら歌っていました。
- 坂道
- でこぼこ道
- 砂利道
- 草っぱら(芝生)
- 階段
などなど……
歩きたての子どもは緩やかな坂でや砂利道も一苦労ですが、そういった道はバランス感覚が鍛えられます。
坂道もいい運動になりますよ。
一本橋はなかなかないけどそれに代わるのが道路の縁石。
子どもは少し高いところを歩くのが大好きですよね。
気づくと歩いてるんじゃないでしょうか。
車通りが激しい道路は危ないので、車がほとんどこないような場所であったり、周りの状況を確認しましょう
危険ではないことが確認でき周りの状況を見て、お子さんが歩きたいのなら歩かせてあげて良いと思います。
娘も縁石の上はよく歩いて遊んでいました。
そのおかげかバランス感覚は良く、幼稚園の時には平均台の上を走る次第です。
色んな道を歩くことでバランス感覚、運動神経が養われる
②たくさん脱線しよう
ミツバチ ぶんぶん 花畑
『さんぽ』作詞:中川李枝子
日向にトカゲ 蛇は昼寝 バッタが飛んで曲がり道♪
『さんぽ』の2番の歌詞の一部です。
散歩していると虫を見つけたり
季節の草花を見つけたり
鳥や犬などの動物も見かけることもありますよね。
子どもは気になったところへ
あっちへふらふら、こっちへふらふら。
どんどん脱線して大丈夫!
好奇心をもつことでどんどん脳に吸収されていくから賢くなります
子どもが気になることがあったら
一緒に止まって気になることを楽しみましょう。
大事なことは子供のペースで歩くこと
③散歩しながら声がけしよう
歩いているときに語りかけながらお散歩すると言葉も覚えるし、色も自然と覚えます。
実況中継しながらお散歩するイメージ
です。
声掛けの例
季節の移り変わりを感じながら五感を意識して話してあげる
道路標識の『とまれ』や看板の文字などを教えていたら、ひらながを自然と覚えたなんていうことはよく聞く話です。
お散歩中に話しかけるのは、0歳からもできること。
目に見える文字・色・形、動き、五感、交通ルールなど、教えてあげながら散歩するとどんどん吸収していきます。
④散歩の時間帯を変えてみよう
違う時間帯にお散歩する
夏の暑い日は早朝や夕方
冬の寒い日はお昼ごろなど
夏の暑さや冬の寒さ対策もありますが、時間帯を変えることで分かることがあります。
時間帯を変えるメリット
- 影の大きさが時間帯で変わることがわかる
- 夏と冬とでは暗くなる時間が違うことがわかる
- 夕方は暗くなっていくのを感じることできる
- 夜は星を見つけることができる
- お月様の形が変わっていく様がわかる
色んな自然現象を体感できるので季節によって時間を変えてお散歩してみよう
歩き疲れてしまったら
お子さんの歩ける距離をお散歩するのが理想ですが、公園まで歩いて遊び疲れて帰れる頃には「あるけない!抱っこして!!」なんてこともあるかと思います。
家まで抱っこって大きくなるとだんだんとしんどいですよね。
「歩きたくない」には疲れや甘えなど色々な理由があると思います。
親も「早くして!」「いい加減にして!」と言いたくなる気持ちも分かりますが
まずはお子さんの気持ちを受け止めてあげましょう。
一緒に競争する
危なくない道であれば「よーいどん!」と声をかけると一緒に走ってくれたります。
一緒に競争しながらだと気分も切り替わり意外と歩けたりします。
色を探しながら気持ちを切り替えてあげましょう。
目標物まで歩いてみる
電柱や標識、信号など何か目標になるものを見つけて、そこまで歩こうと声をかけます。
ぐずりが酷いなら、一旦受け止めてあげて抱っこしてあげるのも良いですね。
抱っこ→歩く→抱っこ→歩くを繰り返しながら、親も疲れない範囲で歩いてもらいましょう。
親も頑張り過ぎない
おうちまで抱っこできるのであればもちろんしてあげて良いと思います。
だけど大変だったりするときは頑張り過ぎなくていいんです。
親だって無理なものは無理!
しっかり理由を伝えればできないよって言っていいんですよ。
楽しいと遊びをやめるタイミングが難しいと思うので、こんな声掛けもすると次につながるかもしれませんね。
色んな失敗をしながら大きくなっていくので、一回では何も変わらなくても繰り返し使えることでお子さんも成長していきますよ。
たくさん歩くことによって体力がつき過ぎたら
体力があるからとどんどん外遊びや散歩をひていると更に体力がついていきます。
我が子も体力のある子どもだったので2歳の頃からほとんどお昼寝はしていませんでした。
体力ある子どもにいつも付き合うってしんどいですよね。
3歳になると運動系の習い事で受け入れてくれるところが多くあります。
水泳はベビースイミングや2.3歳から受けいていることころもたくさんありますよ。
まとめ
大人になると道端に生えている雑草など気にも止めていませんでした。
子どもと一緒に歩いていると色んな発見があって面白いです。
家の中にいては経験できないことがたくさんあるので天気が良い日は散歩におでかけしたいですね。
時には雨の日のお散歩も。
子どもが自分で体感したことを自然と覚えていく。
散歩こそ最高の知育です。