食べるのに1時間以上かかってなかなか食べ終わらない
途中で遊びだして困る
食事がなかなか終わらないのはストレスになりませんか。
食べ終わるのをただ待つって本当に苦痛ですよね。
私は食べ終わらない子どもを見てよくイライラしてました。
食事の時間は1時間~1時間30分もかかっていて悩みの種だったよ
年齢と共にだんだんと早くなっていきますが、悩みの渦中にいるときは本当に辛かった。
楽しいはずの食事の時間が辛くなってきたのでこれはいけないと思ったんです。
そこで食事の仕方を見直すことに。
今までが長すぎだったんだよね……
- 食事が食べ終わるのが遅くて困っている
- 食べる時間を早くする方法が知りたい
そんな方に向けて保育士である筆者が食事に時間がかかっている原因と対処法、食事のルールについてご紹介します。
食べるのが遅い6つの原因
食事の時間がどうして1時間以上もかかっているんだろう
じっくり子どもを観察したところ6つの理由が見えてきました。
これは食べるのが遅いお子さんに共通しているものです。
2つ以上当て余ると思います。
食べるのが遅い原因
- お腹が減っていない
- 早く食べる必要性がない
- 食事に集中できていない
- 噛むスピードが遅い
- ひと口が小さい
- 時間の感覚がわかっていない
(1)お腹が空いていない
「おなかすいた~」と言われるとおやつの時間外に、おせんべいを与えたりスティックパンを与えたりすることがありました。
お腹が空いていないのだから食べる量も減るし時間がかかるのは当然ですよね。
(2)早く食べる必要性がない
娘はひとりっ子です。
自分の食事量が守られているので、誰かに食べられる心配がない。
食事の競争もないのでゆっくりだらだら食べる。
上のお子さんやひとりっ子のお子さんで悩んだいる方は多いのではないでしょうか。
これについては、成長につれ幼稚園や保育園などの集団生活の中でだんだんと食べるのが早くなってくるのを実感できると思います。
娘の場合は、幼稚園で食べた後に遊ぶ時間があったので、自分が使いたいおもちゃのために早くなりました。
あんなにゆっくり食べていた子がクラスで1番食べるのが早いと聞いてびっくりしたほどです。
家ではゆっくりなのは語っていませんでしたが、子どもにとって早く食べる目的があればおのずと早くなるのを実感しました。
(3)食事に集中できていない
ダイニングテーブルと娘のおもちゃ置き場が近く視界に入っている環境でした。
おもちゃが見えるとおもちゃに気を取られます。
(4)噛むスピードが遅い
よく言えば、よく噛んで食べているのがもしれませんが、
ひたすらもぐもぐとずっと口を動かしていました。
(5)一口が小さい
一口が小さく食べる量が少ないので時間がかかっていました。
(6)時間の感覚がわかっていない
30分がどれくらいの時間感覚なのか理解できていないんですね。
幼児期の時間の感覚は「今!」がすべてです。
「幼稚園のお弁当の時間と同じ45分で食べてね」と言っても効果はなし。
45分がどれくらいなのかが分かってないので当然の結果です。
幼児が食べるのが早くなる6つの対処法
ポイント
- 食事の環境を整える
- 具材を小さく切る
- お腹を空かせる
- 食事の時間を決める
- 時間の見える化
- 少なく盛る
我が家が行ったのは6つです。
(1)食事の環境を整える
食事に集中できるように環境を整えることは大切です。
テレビは消す
我が家はテレビはつけたことはないのですが、
もし食事中にテレビを付けているようであれば気が散るので消しましょう。
おもちゃを見えないようにする
我が家は食べてる最中におもちゃが見える配置になっていました。
食事に集中できるように席の位置を変更。
おもちゃが背面にくるようにしました。
(2)具材を小さく切る
娘はよく噛んで食べるんですが、いつまでたってももぐもぐと口を動かしていました。
噛むことのメリットはたくさんあります。
- 味覚の発達
- 言葉の発達
- 脳の発達
- 虫歯予防
- 胃の働きを助ける等
ですが、食材のサイズが大きくなかなか噛み切れていないことに気づきました。
保育園での給食の切り方を見ると1cmくらいに切られているものがほとんど。
まだ幼児期は大人の半分程度しか租借能力がありません。
そのことをふまえ、1cmくらいになるように切るようしました。
具材を細かく切るのにせん切りスライサーを使うのもおすすめです。
(3)お腹を空かせる
空腹は食べるスピードも速くなるし、量も食べられるようになります。
おやつは食事の2〜3時間前までにし、それ以降はあげるのをやめました。
(4)食事の時間の決める
そもそも長い時間食事の時間を与えていたのが間違いでした。
食事の時間を45分に設定
今まで長かった時間を急に短くするのは難しいです。
最初はあまり短くしすぎない方がお互いにストレスになりません。
私は幼稚園の昼食の時間を参考にしました。
家ではゆっくりでも園などでは時間内に終わらせていたりするものですよね。
また年齢によっても食べられる時間も変わってきます。
保育園や幼稚園に通っている場合
- 園の昼食の時間
- 園で時間内に食べ終えられているかどうか
上記を参考に時間を決めると良いと思います。
時間で切り上げる
決めた時間がきたら食事を切り上げます。
毎食完食しなくても大丈夫。
作ったものを残さず食べてほしいという気持ちもよくわかります。
ただ食べられる量はそれぞれお子さんによって違うので少食のお子さんの場合は無理しなくても良いです。
健康であればお腹が空くと必ず食べるよ
食べ物で遊びを始めたら「ご馳走さま」の合図
特に1.2歳のお子さんの場合は遊び出したらご馳走さましましょう。
基本的に食べ物で遊び出したら食べることに飽きています。
「まだ食べる」という場合は「食べ物では遊ばないよ。ご馳走さましてから遊ぼうね」と促しましょう。
食べる量が少なくて気になる場合にはサプリメントを利用するのもおすすめです。
ルールを設ける
3歳前後のお子さんであれば、ルールを設けると効果的です。
設けたルール
決めた時間内に食べられないときは翌日のおやつはなし
時間がきたらごちそうさまをする
食べる前に、時間内に食べられないときはおやつがないことを説明しておきましょう。
そして時間がきたらごちそうさまをします。(あと少しだったりする場合は待ったりもします。ここは臨機応変に。)
そして完食できない場合は翌日のおやつはありません。
その理由もきちんと説明すると良いです。
- 大きくなるためにご飯を食べてほしいこと
- おやつを食べるとご飯が食べられないこと
おやつなしにする場合は「おやつなし!」と怒るのではなくこんな風に説明するといいですよ。
(5)時間の見える化
食べる時間を決め、その時間以内に食べられるようにしました。
必要なもの
- アナログの卓上時計
- または、残り時間が目で見てわかるタイマー
初めキッチンタイマーを使っていました。
「あと5分だよ」って言っても効果が薄かったです。
先ほども説明したように
時計を使って時間を見えるようにしました。
などと声掛けすることで、あとどれくらいか子どもにとっても分かるようにしました。
残り時間が目で見てわかるタイマーもおすすめです。
こちらはドリテックのダイヤルタイマー。
残り時間が赤く表示されるので子どもにも残り時間が把握しやすいです。
(6)少なく盛る
食べられる量が親が思っているより少ない場合もあります。
食べるられる量は個人差があるので、無理にたくさん食べさせる必要はありません。
我が家はおかわり大作戦を決行しました!
そもそも食べ終わらないのにおかわり??となりますよね。
このおかわり大作戦にはポイントがあります。
- 大皿にメイン料理(または子供の好きなもの)を盛り付ける
- 大皿から1、2個子供のお皿に取り分ける
- 欲しがる場合は全部食べ終えたら食べられる
大皿に盛り付ける
大皿に盛り付けることにより、親も同じように大皿から取り分けて食べます。
それによって、好きなものが目で見て減っていくのがわかります。
これは、早く食べようという意識をもたせるのに最適です。
大皿から1、2個子供のお皿に取り分ける
この時に子供が欲しがるより少ない量がおすすめ。
もっと食べたい!と思わせる量にします。
欲しがる場合は全部食べ終えたら食べられる
おかわりをしたいので他のものも食べようとします。
我が家では、この方法で全体的に食べるスピードが上がりました。
終わりに
我が家はこの方法で食事の時間が30分も短縮しました。
とはいえ、毎日がうまくいくわけではありません。
3歳や4歳くらいのお子さんは食べる量も少なかったり、食べるのも時間かかったりするものです。
この記事を読んでくださっているということはどうにかしようと考えていますよね。
それだけで十分頑張っているではないですか。
いつも頑張っているあなたの気持ちが楽になるといいなと思っています。
子どもは少しずつ成長していくので、つらい時期を少しでもうまく乗り越えられることを願っています。